シロアリを放置すると危険?シロアリの生態と対策について解説!

おはようございます。北九州の外装リフォーム専門店(外壁塗装・断熱塗装・屋根工事・防水工事・雨漏り)『(株)匠エージェント』の店長 梶川です。昨日朝のミーティング中に、電話がなりシロアリについてのご相談がありました。昨年外装工事をしたお客様からシロアリについてのご質問でした。


「ヤマトシロアリってどんなシロアリですか?」


「やはりすぐに業者を呼んで駆除したほうがいいの?」


そんなご質問ご相談があったので、今日は、ヤマトシロアリの生態や、イエシロアリとの違いについてお話してみようと思いまます。



シロアリとは?


シロアリの生態


白いアリという名前が付いているシロアリですが、実はアリとは食性も生態も全く異なり、どちらかというとあの気持ち悪いゴキブリの仲間です。アリは女王を中心とした社会性昆虫であるのに対し、シロアリは女王と王のペアを中心とした社会性昆虫。卵から幼虫を経てほとんどのアリは働きアリとなりますが、一部は頭部が発達した兵アリとなります。コロニーがある程度大きくなるとニンフという階級のアリが誕生。やがて羽アリとなって一斉に飛び立ちます。飛び立った羽アリは着地すると羽を落とし、雄と雌が新たにカップルとなり新しいコロニーを作ります。


シロアリの種類


ヤマトシロアリ


ヤマトシロアリの女王アリは10mmから大きいもので15mmになります。寿命ももっとも長く10年以上生き続けその間に卵を産み続けます。落ち葉や湿った木材を好んで食べ、特別なアリの巣は作らず木造住宅の床下などの加害部分を巣にします。水分を必要としますが運ぶ能力が無いので必然的に給水源を求め湿った場所を求めシロアリは生息します。生息地域は北海道の一部を除きほぼ日本国内全域です。


イエシロアリ


イエシロアリの女王アリは大きいものだと40mmにもなります。寿命は平均10年から15年といわれ、研究機関などで飼育されていた個体が20数年生きた例もあります。関東以南の温暖な沿岸部を中心に生息していましたが、最近では神奈川県や東京都、千葉県内の沿岸部で生息が確認されています。水分を運ぶ能力があるため壁の中や高い場所に大きな巣を作り建物に激烈な被害を与えます。


アメリカカンザイシロアリ


昭和40年代に日本で始めて発見された外来種です。アメリカからの輸入家具や材木に生息していたものがそのまま日本国内に持ち込まれました。残念なお話ですよね、防げなかったのでしょうか?体長は大きく10mm前後です。乾いた材木を加害しますので、住宅の天井や屋根裏など湿気が少ない場所で生息しています。被害に気づくきっかけは被害材の近くに砂粒状の糞がパラパラと落ちていることが多いです。一つのコロニーに少数生息なので木材に対しての加害スピードも遅く、被害に気づく事が遅れる傾向が有ります。



シロアリが発生しやす地環境


シロアリが大変好む場所として、水分を含んだ柔らかくかじりやすい木材があるところが挙げられます。さらに、腐朽菌と言われる菌が繁殖して、腐った木材はシロアリの大好物となります。具体的には、家の中の木材を原料とした紙、湿気で柔らかくなった畳、住宅や家具の素材などは、シロアリが発生しやすい環境でもあります。


シロアリが発生する場所


シロアリが発生する場所は、主に以下の4か所です。


・玄関

・畳

・家具

・水場


玄関の場合、土間コンクリートや玄関タイルで覆われていても、玄関ドアを囲む枠木と呼ばれる部分が直接土に面している構造のものが多く、シロアリ被害の餌食になりやすいです。


畳の場合は、湿気を吸うことで部屋の湿度や温度を調整する役割がありますが、水分を吸って柔らかくなった畳はしろありの格好の餌食にもなり得ます。また、畳にシロアリがいるということは、畳下の荒板や床下の根太などの木材はすでにシロアリの影響を受けている可能性があります。


家具にシロアリ被害が出ている場合は、フローリングや床下にまで大規模な被害が広がっている可能性も高く、建物の耐震強度が脅かされている可能性もあります。また、アメリカカンザイシロアリのような外来生物は、輸入家具に付着して、家にもたらされてしまう可能性もあります。


水場もシロアリが発生しやすい場所として挙げられます。風呂場や洗面所では、経年劣化した風呂場タイルの隙間や亀裂があったり、コンクリートの下が土壌であったりすると、シロアリの侵入が起こりやすいです。



シロアリがもたらす被害


シロアリ被害の初期症状


シロアリの被害の初期症状としては、以下の5つの症状が挙げられます。


・床を踏むときしむ音がしたり、へこんだりする


・歪んだり、ドアの立てつけが悪くなる


・壁や柱をたたくと空洞音がする


・床下や外壁にアリが食べて通った道(蟻道)がある


・床に木くずが落ちているのを見つける


シロアリは、暗く湿った場所を好み、木材の内部を食べ進めていくため、表面的な被害は出にくいため、凹む場所や空洞音が鳴る場所、蟻道や木くずを見つけ次第、速やかなシロアリ対策が必要になります。


シロアリ被害の末期症状


日本で特に注意されている3種類のアリのうち在来種のヤマトシロアリとイエシロアリが及ぼす被害の末期症状について確認していきます。ヤマトシロアリは、柔らかく湿った木材を好むため、湿度の高い水回りの下や床下を中心に、被害が進行していきます。お風呂場や洗面所などの水回りのタイルに亀裂や隙間があり、水が流れ込むことで、ヤマトシロアリが住みつく環境ができてしまいます。雨漏りが発生している箇所があると、その場所の木材を食べるために上ることがあります。


ヤマトシロアリが2〜3万匹であるのに対して、イエシロアリは、コロニー(巣)内の個体数が多く、50〜100万匹にもなります。 自分たちで水を運び、乾燥した木材を湿らせて食べる習性があり、被害箇所が家全体に広がり、耐震強度に影響を及ぼす可能性があります。



シロアリの確認方法


シロアリは普段目につかないような床下や壁の中で繁殖をするため、中々見つけるのは大変です。そこで、ご自宅がシロアリの被害を受けていないかをセルフチェックできる方法は以下の3つ挙げられます。


・羽アリが家にいるかどうか


・玄関の枠や框などに見覚えのない土がついていないかの確認


・家に糞が落ちていないか(アメリカカンザイシロアリのみ確認可能)


まず、羽アリが家にいるかどうかを確認してみましょう。ヤマトシロアリは、5月上旬の雨が降って翌日に気温が上がると一斉に飛び立ちます。特に、胸の一部が黄色いのが特徴的です。一方で、イエシロアリの場合は、6〜7月の蒸し暑い夕方に飛び立ち、電灯に集まる習性があります。イエシロアリは、関東よりも西の温暖な地域に生息しているため、北海道のような寒い地域に電灯に群がるような虫はイエシロアリではありません。アメリカカンザイシロアリは、6〜9月の幅広い時期に飛び立つ傾向があります。


次に、玄関の枠や框などに見覚えのない土がついていないかを確認しましょう。 玄関のドアの枠や框、上がり框、押し入れ、お風呂場、脱衣室などの隙間をシロアリが通り道にしているとき、土が詰まっていないかを確認しましょう。特に、地下から上ってくるようなシロアリは、蟻道を土で埋めて、乾燥から巣や体を守る習性があります。


最後に、家に糞が落ちているかの確認もしておきましょう。 アメリカカンザイシロアリは、1㎜大の6本筋の入った糞を出窓や巾木、廊下に残す場合があります。糞がある場合は、速やかにシロアリ駆除の相談をしましょう。



シロアリ対策


シロアリ対策は、薬剤によるシロアリ駆除をするだけでは効果は期待できません。シロアリによって食べられた木材を取り替えたり、被害箇所を補強するなどのリフォームをする必要があります。しかし、部材の補強や交換前に、シロアリ駆除を薬剤流布や薬剤散布で行う必要があると考えられがちですが、実際はリフォームを行ってからシロアリ駆除の薬剤を撒きます。


なぜなら、シロアリはリフォームの最中に、人の出入りや日光が入ることで、警戒心を抱いて、逃げてしまうからです。さらに、シロアリは湿った木材を基本的に好むため、新しい木材に寄り付くとは考えにくいです。また、日本の気候風土的に、木造が多く、湿気も多いため、屋根や外壁の点検に加えて、シロアリ点検も一緒に行うと、シロアリ対策としてより効果が期待できるでしょう。


(株)匠エージェントでは、シロアリ対策もしています


ここまで、シロアリとその被害、シロアリが発生しやすい環境や場所、シロアリのもたらす被害の初期症状から末期症状、シロアリの確認方法までお話しました。北九州の外装リフォーム専門店「(株)匠エージェント」ではシロアリ調査を無料で承っております。そして、シロアリ調査だけでなく床下環境まで併せて調査させて頂きます。床下はシロアリ被害だけでなく、ひび割れや雨漏りによる劣化により耐久性が下がっている場合がございますので、この機に床下環境を把握されることをお勧めします。シロアリ調査を行ったうえで、シロアリ駆除やその他不具合があった場合の補修のお見積りをご提出させて頂きます。ぜひ、家屋のシロアリ対策でお困りの方は(株)匠エージェントの梶川までお気軽にご相談ください。







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