外装塗装のチラシの落とし穴!チラシの注意点を詳しく解説

おはようございます。ぼちぼち春先などの塗り替え時期になると頻繁にポストに入るのは外壁塗装のチラシですよね。いざ見積もりを頼もうと思って集まったチラシを見比べてみたものの、どのように塗装業者を選んだらいいのか分からずお困りなのではないでしょうか。


外壁塗装のチラシは、塗装業者によってアピールしたい良いことばかり書いてあるのでどこの塗装業者も同じに見える方も多いかと思います。一般的に外壁塗装は10年に1回が目安で行う工事なので、初めてだったり、例え以前に塗り替えの経験をしていたとしても、お金や施工不良が発生しないか、お客様の不安は尽きないと思います。


外壁塗装をお願いするのは、チラシの塗装業者でも良いのですが、中には悪徳な塗装業者が、チラシの業者に含まれている事があるので注意が必要です。本日は塗装業者のチラシの内容について「(株)匠エージェント」の梶川が詳しくお伝えします。外壁塗装のチラシを見て外壁塗装を検討中のお客様はぜひお付き合いくださいませ。

(株)匠エージェント 梶川


信用できないチラシの特徴


❶坪パックで金額を出している


坪パックで金額を出しているチラシには注意しましょう。よく外壁塗装のチラシで目にする「高級無機塗装プラン 坪パック 〇〇円!」の赤色文字ですが、実はお勧めできません。なぜなら、外壁塗装の金額は同じ坪数であっても必ずと言っていいほど変わるからです。例で言うと


・外壁の長さが違う家

・1階と2階で外壁材が違う家

・境界線が狭くて手間がかかる家

・タイルなどの飾りがついている外壁


もあります。そのため坪数が同じだからと言って工事金額が一緒になることはありえないのです。外壁塗装工事の詳しい費用は坪数では算出することが出来ませんので、坪パックプランには注意が必要です。


❷足場代サービスがある


ついつい気持ち的に惹かれてしまう「足場代サービス」も実はNGです。その気持ちとても分かります、うんうん。でもそれは100%不可能なことです。なぜなら、足場工事は外壁塗装工事に必要不可欠で削ることが出来ない作業のため、見積りから割引された分が他の作業工程で手抜きされてしまう恐れがあるからです。また、本来であれば安全に作業が出来る「くさび式緊結足場(ビケ足場)」を使用しなければいけないところを、安くて誰でも組み立てられる危険な「単管足場」を使われてしまう可能性もあります。足場費用は工事の10~20%を占める大きな金額なので、できるだけ施工金額を削りたい・安くしたいと思われる方も多いです。しかし、安全に丁寧な塗装作業をしてもらうためには絶対に削ってはいけないものなので、足場代サービスも信用しないようにしましょう。仮に足場金額が御見積り上に本当に入っていなくても他の工事項目に利益アップされているだけにすぎません。


❸高額な割引キャンペーン


高額な割引キャンペーンには注意しましょう。足場サービスを同じように、使用される塗料を必要以上に薄められてしまったり、必要な作業手間が入っていなかったりとかえってお客様が損をしてしまいます。よくある割引キャンペーンは以下の通りです。


ア)モニター価格

建築業界では多い「モニター」という響きですがモニターになるだけで工事が安くなるのは危険です、根拠もなく、品質も保証されていません。目立つ家だとかモニターにちょうど良い大きさだとか理由はいくらでもあるので注意するにこしたことはありません。


イ)即日契約で半額

慎重に考える時間が持てず、後悔してしまうこともあります。塗装業者を決めるときはよく考えることが大切です。よくある業界の裏話ではありますが、夜間に商談をされた場合、奇麗な照明には気分高揚効果があるとかで人間は冷静な判断が出来ないそうです。いったん家に帰ってベッドに入って考えるくらいの余裕があるくらいがちょうど良いかもしれません。


ウ)50万円以上の値引き

営業担当さんが頑張ってくれたんだとお得に感じやすいですが、もともとのお見積りが無駄に高いか、経費削減をした低品質工事になる可能性があるため心配です。世の中にそんなうまい話は転がっていません。適正工事には適正な価格が付くのが妥当と言えるでしょう。もしそんなに上手いお話があるのならそう簡単に安々とは言わないはずです。


➍シーリング工事が抜けている


金額の安さアピールにも共通する内容なのですが、シーリング工事を除いた内容のチラシが扱われている事があります。特に、ALCやサイディングでは板間やサッシ枠の隙間が空いたままだと、その隙間から雨水が入り込んでしまい、建物内部へ浸透して腐食が起きたりして、大きな不具合の原因になりかねません。シーリング工事は外壁防水の要とも言える大切な工事の1つですが、チラシの中では「外壁塗装」という名称しか載っておらず、シーリングが含まれていない事がよくあります。そういった場合は、後からで追加費用が発生して、結果的にチラシに記載されている金額よりも高い金額で契約をしてしまう事になりかねませんので、外壁塗装のチラシには気を付けましょう。


❺見本金額の塗装面積が小さい


一見安く見える塗装工事の金額ですが、よく見ると小文字で塗装対象面積が「~80㎡」や「~100㎡」となっていたりします。80㎡の外壁面積は坪数では約20坪、100㎡の場合は約25坪です。普通ではありえない小面積になっています。戸建て住宅の平均坪数は、約35坪~50坪くらいなので、かなり小さめの住宅を対象とした価格になっています。このように一見安く見える金額に見えるけれども自分の家に当てはめると、全然違ったということもあります。この手法は塗装工事のチラシに限らず「釣りの集客」としてよく使われる手法ですよね。だからチラシに記載表示されている塗装面積を超えた場合は、超えた分だけの塗装価格をプラスして見積もりされてしまうなどということもあり、見積りをとったら倍近い値段になってしまったなどというケースも頻繁にあります。


➏付帯部塗装が含まれていない


外壁塗装のチラシに記載されている「外壁塗装」がどこまで含まれているかは注意が必要です。外壁塗装は外壁のみでなく、屋根の下にある軒の裏側部分(軒天井)や、破風板、雨樋、庇、シャッターボックス、雨戸などそれぞれ別に塗装をする必要がある部分があります。こうした部分をまとめて付帯部塗装とよびます。外壁を塗装する際にはこうした付帯部も一緒に塗装をしないと塗り替えたばかりの外壁との色の差が歴然としてしまいます。ちぐはぐでおかしいですよね。チラシの記載に「外壁塗装〇〇円」のみでどこが塗装範囲が含まれるか記載がない場合が多く、記載がない場合はこの付帯部が含まれず、あとからオプションで費用がかかり結局お見積りが高額になってしまったという場合もあるため、事前にどこまで塗装範囲が含まれるか塗装業者と確認しておきましょう。たとえ付帯部が含まれていても〇〇m、〇〇㎡まで」などと細かく記載されていたりしますので注意が必要です。


❼相場に比べて高すぎたり安すぎる塗装工事費


外壁塗装は5年に一度に施工する工事ではなく、また外壁全体を塗り替える大きな工事のため、他のリフォームと比べても高い施工費になりがちです。約30坪の家の場合、使用される塗料や塗装面積によりますが約60~150万前後、外壁・屋根も一緒に塗装すると約100~200万前後が相場になります。「安ければ安いほどいいに決まっている」そんな消費者心理をついてくるのが落とし穴の多いチラシです。


「外壁塗装70万円」

「外壁塗装40万円ポッキリ!」


の二つがあれば40万円の方に惹かれてしまいますよね?「安いとなぜだめなの?」と思われるかもしれませんが、安すぎる工事代金には必ず裏があるものです。外壁塗装の金額は、塗装面積に対する塗料缶代、塗装職人の人件費、シーリング施工費(含まれない場合もあり)、足場代、施工管理費、必要経費、会社の利益という内訳になります。良い工事をするためには最低限かかる金額というものがあります。例えば塗料缶代や人件費を削ることはできません。最低限の売り上げや必要経費を確保しないと赤字工事になってしまいます。業者さんも大変ですよね、ボランティアでない限りそんなことは致しません。仮に塗装相場の工事金額よりも安すぎる場合には例として


本来三回塗りのところを一回しか塗らない、

・薄めて三回塗る、手抜き工事で人件費を削減する、

・未熟な職人を現場に入れる等どこか必要なところを削っている


のような場合が考えられます。たとえばスーパーや洋服のチラシのように、「これは適正に安いな」と判断できるのは、普段私たちがそのものの値段を知っているからです。外壁塗装の値段は色々な要素によって決定され、現在の外壁の状態によっても変わってくるため固定の金額がなく、相場のわかりづらいリフォーム工事です。


まとめ


どんなにきれいで高価な外壁塗装にも耐用年数(寿命)があり、だんだんと色あせたり細かいヒビ割れが入ってきてしまいます。塗料の種類や立地環境にもよりますが、塗装の平均的な寿命はおよそ10年です。10年を超えると劣化現象がはじまります。そろそろ色褪せてきたと思ったときに激安の外壁塗装のチラシが投函されていると心を動かされてしまいますよね。でもちょっと待ってください!チラシは地域で活動する塗装業者が新規のお客様を開拓する大切なツールでもありますが、中には残念ながら一見安い金額で釣って契約をさせる悪い業者もいるので注意が必要です。


北九州の外装リフォーム専門店「(株)匠エージェント」では適正な調査をもとに適正な価格で施工させていただいておりますので、金額が表示されたチラシは一切配布しておりません。調査内容、材料の品質、保証内容、そして何よりも国家資格を持った職人が施工管理を行っておりますのでお客様にも明確にご案内させて頂いております。安心したチラシを作成配布しておりますので安心してご相談ください。(株)匠エージェント一同心よりお待ちしております。

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