サイディング外壁塗装は必要?塗装時期や必要性について 

おはようございます。北九州の外装リフォーム専門店(外壁塗装・断熱塗装・屋根工事・防水工事・雨漏り)『(株)匠エージェント』の店長 梶川です。


本日は外壁塗装工事でよく聞く「サイディング」について少しお話させて頂けたらと思います。お付き合い、よろしくお願い致します。

「サイディングは外壁塗装する必要はあるの?」


そのようなご質問をたびたびいただきます。サイディングとは、建物の外壁に使用している外壁材のことを指しており、この外壁材を組み合わせて貼っていくことによって外壁を構成していきます。


最近の住宅では、ほぼこの建て方が採用されていますね。工場で生産していますので外壁の品質が安定しており、工事費用は安く、耐水性や耐天候性にも優れているために、住宅の外壁に用いられるシーンは増えています。


そのようなことから、サイディングは「一生もの」「半永久的」のようにイメージするお客様方が多いのは事実です。しかし、結論から申し上げますと、サイディングは経年劣化し建物の構造に大きな影響を与えることになるためにメンテナンスのために外壁塗装が必要となります。それでは、サイディングの外壁塗装について詳しくお伝えしていきます。


サイディング外壁の塗装の必要性について


最初にお話した通り、サイディングは「一生もの」「半永久的」のようにイメージする方が多く、住宅を立てる際に建築会社からも塗装は不要と言われているようなオーバーな言い回しをされたケースもあります。


しかし、サイディングは外気にさらされている状態で、雨風や汚れ、強烈な紫外線などの影響をまともに受けているために、少しずつ経年劣化は進んでいるのです。


そのため、経年劣化が進んでいる状態であれば早めに資料集めなど事前準備に取り組まねばなりませんし、ご自宅のサイディングの耐用年数を見極めながら外壁塗装の検討も必要となります。


サイディング外壁塗装が必要な時期について


サイディングの耐用年数


サイディングの耐用年数は一般的に40年と考えられています。戸建て住宅サイディングの種類の中でもっとも活用されているものは「窯業系サイディング」です。耐震性や耐火性に優れているとても丈夫なサイディングボードで、施工の手間も少ないために人気が高くなっています。


素材はセメントと木質系の繊維によるもので、塗料の劣化が進むことによって雨水を吸い込むようになり、7年~10年程度でメンテナンスが必要であると考えられます。


「金属系サイディング」は素材がトタン製やガルバリウム鋼板製などといった金属のものです。雨水を吸い込むようなことはありませんが、劣化によってサビの発生や色あせが生じ、おおむね10年~15年が塗装時期であると言われます。


「木質系サイディング」は木材を素材としており、木のぬくもりを感じられるために、店舗などで採用されることが多いサイディングです。塗料が劣化してくると、素材の木材も劣化するようになりますので、8年~10年程度で塗装を検討しておきましょう。


「樹脂系サイディング」は日本での普及率は低いものの、海外ではよくみられるサイディングボードです。素材は塩化ビニルであり雨に強く、色あせもほとんど見られませんので、メンテナンス時期は10年~20年程度となっています。



サイディングにみられる塗装時期のサイン


(サイディングの劣化)には下記の症状が見られます。いずれも塗装時期のサインとなるものですから、見逃さないように自宅のサイディング外壁を意識して見ておきましょう。


■チョーキング現象


チョーキング現象とは、サイディングを触った際に手に白い粉がつくことを言います。この白い粉は塗膜が劣化して粉上になったもの。劣化を意味するもので防水効果が落ちている状態であると理解しておきましょう。よく訪問販売者が外壁を触って説明をしてくるところですので大変分かりやすく確認しやすい箇所です。


■コーキング(シーリング)の劣化


コーキング(シーリング)とはサイディングボードの目地やすき間などに充填して、防水性や機密性を保つために用いられるものです。縮みや浮き、剥がれ、ひびなどが生じている場合には、そこから雨漏りしてしまう可能性があります。おおむね5年から10年で劣化するものですから定期的なメンテナンスが必要な部分になります。現在使われているコーキング材の種類によって劣化状態が変わってきます。


■サイディングの反り


サイディングを横から見た際に浮いていたり、壁面が反っていたりする症状です。壁面の防水効果が失われている状態であるのが原因ですが、そのまま放置していると水をどんどん吸い込んでしまいます。そのため緊急性の高い症状であると言えます。点検業者によっては「波を打っている!」とも言います。


■外壁のひび割れ


外壁のひび割れ(クラック)は、築10年程度からサイディングに多くみられる症状で、そのまま放置しているとひび割れている箇所から雨水を含んでしまうようになります。雨水を含むと膨張してしまうので、さらにひび割れが生じるようになります。そのため早めに補修や塗装が必要な状況であると言えます。


■塗膜の剥がれ


外壁の塗装が劣化してくると、少しずつ剥がれてしまいます。塗装が剥がれてしまうと、塗装が持っている外壁を保護する役割も低下してしまうために、ひび割れや雨漏りの原因になってしまいます。そのため、早めの外壁塗装によって塗装メンテナンスを行う必要があります。


■外壁の色あせや変色


外壁の塗膜が紫外線などの影響によって劣化してくると、色褪せしたり変色したりすることがあります。経年劣化を示している症状ですので、外壁塗装を検討する塗装時期に入っていると理解することが必要です。


■カビや藻の発生


特に日当たりの悪い場所や湿気の多い場所(主に北面)であると、カビや藻が発生することがあります。そのまま放置しているとカビが発生してしまい、健康に大きな影響を及ぼすことがありますので注意が必要です。


水洗いなどで落とすこともできますが、塗膜の防水性能が劣化しているとカビ菌が壁内に侵食して発生しやすくなりますので、外壁塗装を検討するタイミングと言えます。


サイディング外壁塗装の工程


外壁塗装の流れ(サイディング編)について説明させていただきます。

1.高圧洗浄


塗料を外壁にきちんと密着させるため、まずは高圧洗浄をおこない、外壁に付着したごみ、ほこり、カビ、こけや藻や劣化した塗装膜などを入念に洗い落とします。


高圧洗浄を丁寧に行わないと、どんなに高級な塗料で塗装をしても、塗布した塗膜剥がれてしまう可能性が高くなってしまうのです。施工前の洗浄の良し悪しがその後の外壁の防水性能に大きく左右します。


2.養生


外壁塗装を行う際には、少なからず塗布していく塗料は飛び散ります(飛散とも言います)。住宅には塗料がついてしまうと不都合な場所がたくさんあります。


例えば、アルミサッシ、窓、玄関ドア、植栽などです。そうした場所をビニールやテープ、マスカーなどでカバーし、塗料の飛び散り(悲惨)を防ぐことを養生といいます。養生の良し悪しが外壁塗装の仕上がりにも影響します。


3.クラックの補修(コーキング処理など)


外壁塗装を行う前の下処理として壁のヒビ割れ(クラック)の補修(コーキング)を行います。(株)匠エージェントでは、この工程は外壁塗装工事の基本工事として施工します。各サイディング壁専用のコーキング剤で最適な下処理を行います。


4.シーリング打ち直し・シーリング増し打ち


サイディングの外壁塗装の場合、既存シーリング材の撤去・シーリング材打ち直し・シーリング材増し打ちの工程がとても重要です。


サイディング等劣化したシーリング材は、外壁塗装工事前の下処理として既存の劣化したシーリング材を撤去し養生しプライマーを塗布後新たにシーリング材を打ち直します。窓まわりなど開口部下の劣化があまり進行していないシーリング部分に関しましても打ち直しもいたします。物理的にシーリング材の交換が出来ない場合は増し打ちとなります。


5.下塗り


外壁材と防水塗料を密着を高めるため下地調整剤を下塗りします。外壁の材質や傷み具合によって下地調整剤の種類は変わります。表面に塗る塗料の性能ばかりにとらわれがちですが、下地(シーラー)の選定と施工は外壁塗装にとってとても重要な工程です。


また、(株)匠エージェントでは、凹凸がある外壁材の場合、ローラーだけでなく刷毛を使用し下地調整剤の塗り残しがないよう念入りに施工いたします。


6.サイディング壁の隙間コーキング注入


新築施工時にもサイディングボードとサイディングボードの横のつなぎ目には隙間ががある場合があります。新築受け渡し時には気にならないこの隙間もリフォーム時には気になるものです。他社ではやらない箇所ですが、(株)匠エージェントでは、標準工事でこの隙間も丁寧にコーキングを注入します。


7.中塗り


中塗りは、下塗りと仕上げ塗りの間に施工する工程です。最近では中塗りと上塗りの色をかえる業者もいます。これは、3度塗りで施工を請負い実際は2度しか塗らない業者がいるため、お客様に3度塗ったことをわかりやすくするためです。


(株)匠エージェントの外壁塗装は、下地剤を含め3度塗りを行いますが、仕上げ塗りと同じ色の塗料を使用しています。中塗りと仕上げ塗りを同じ色にした方が仕上がり時の美観も良いためと無駄にコストをかけないためです。もちろんお客様の色替えのご要望がある場合は、デメリットを説明をして塗布させて頂く場合もあります。


8.上塗り


外壁塗装の上塗りは仕上げ塗りとも言います。(株)匠エージェントでは、塗膜の耐久性を高めるためるための重要な工程と認識して、より丁寧に仕上げています。


また、仕上げ塗りを行うことで美観もよくなります。先程もお話しましたように(株)匠エージェントでは、中塗りと上塗りは同じ塗料を使用します。


※(株)匠エージェントでは、塗料メーカーの仕様書の通りの施工を行います。




・サイディング外壁を塗装する際の注意点


サイディングの塗替えで一番注意しなければならないのは、今あるサイディングが通気工法か?直張り工法か?という点です。直張り工法の場合は、塗替えでなく張替えが推奨されています。


サイディングが普及し始めた2000年以前は、まだ新しかったこともあり、外壁材メーカーもよくわからず直張り工法を推奨していました。


直張り工法の問題点は、胴緑がなく通気層もないことです。直張り工法のサイディングに水分が入り込むとサイディング自体が湿って、やがて塗膜が日光で温められて柔らかくなり、最終的に水分が湿気となって蒸発する際に塗膜を押し上げてしまいます。それにより塗料が膨れたり、剥がれたりするのです。


そのため、塗替えではなく張替えが推奨されています。弊社は外装リフォーム専門店なので、サイディングの張り替えを勧める場合もあります。


サイディングには以下の特徴があります。


・表面温度が高温になりやすい

・吸水性が高い直張り


サイディングを塗装する場合、まずは塗料選びが重要です。ここに、伸縮性のある弾性塗料を塗ると、表面が高温になった際に塗膜が熱で柔らかくなってしまい、サイディングが吸水した水分が蒸発するときに、柔らかくなった塗膜が押し上げられ、膨れ・剥がれが発生します。


サイディングには、基本的に断熱材などが入っており、表面が熱くなるのを抑えられるようにはなっていますが、夏場になるとどうしても高温になってしまうので、このような劣化現象が起きてしまいます。


結論から言いますと、サイディングの塗装では弾性系の伸びる塗料は使えません。塗料は、透湿性のあるものを必ず選ぶようにしましょう。


間違って弾性力のある塗料を塗ってしまうと、かなりのリスクになり大変なことになりますので注意してください。


お打ち合せ時は塗装業者によく確認しておきましょう。日本の塗料メーカーで、微弾性フィラーを用いたサイディングの塗り替え推奨仕様はありません。それぐらい弾性力はリスクが高い商品です。

北九州市の外壁塗装、屋根工事なら匠エージェントにお任せください。


株式会社匠エージェントは、北九州市を中心に、外壁塗装・屋根塗装、屋根工事を手がける専門店です。


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