外壁塗装でよくある手抜き工事と自分で出来る対処法

おはようございます。北九州の外装リフォーム専門店(外壁塗装・断熱塗装・屋根工事・防水工事・雨漏り)『(株)匠エージェント』の店長 梶川です。

毎日たくさんのお問い合わせを頂き、ありがとうございます。中でも多いのが、外壁塗装についてのお問合せです。


そこで本日は、外壁塗装の手抜きについてお話しできたらと思います。

お付き合い、よろしくお願い致します。


外壁塗装では、塗装業者によっては残念ながら手抜き工事をされてしまうことがあります。手抜き工事は避けたいところですが、塗装の知識がないとよほどないと、手抜き工事をされたかどうか分からないまま塗装工事がそのまま終了することもあります。


今回は、外装塗装の手抜き工事の実例と対処法について解説します。


外壁塗装でよくある手抜き工事の実例


ここでは、外壁塗装でよくある手抜き工事の実例についてご案内していきます。


簡易的な仮設足場を使う業者


外壁塗装では仮設足場を使う必要がありますが、簡易的な仮設足場を使う足場業者には注意が必要です。


簡易的な仮設足場とは、鉄パイプを繋ぎ合わせただけの仮設足場(単管足場)のことで、コストが安価なため使う足場業者がいます。


ただ、単管足場は足元が悪く安全性が低いので、塗装職人が丁寧に作業するのが難しくなります。


単管足場を使っての高所作業は、労働安全衛生法で禁止されているため、発覚すると塗装工事が中止になってしまう恐れもあります。


外壁塗装では、クサビ式堅結(ビケ)足場という丈夫な足場を使う塗装リフォーム業者を選びましょう。


高圧洗浄をしない


外壁を塗装する前には、高圧洗浄で外壁の表面の汚れを落とす必要があります。ただ、高圧洗浄を使うと外壁を乾燥させるまで時間がかかるため、工期の短縮のために高圧洗浄をしない塗装業者がいます。


また、外壁が汚れたまま塗装してしまうと、塗料の密着性が下がり、すぐに塗装が剥がれてしまうかもしれませんので、丁寧に外装を洗浄している塗装業者でないと意味がありません。


養生が不完全


養生とは、塗装しない部分に塗料が飛散しないようにするための作業です。この養生は、外壁塗装工事の仕上がりに影響する重要な作業ですが、手を抜く塗装業者も多くいます。


また、窓などの開口部や換気口、エアコンの室外機、自家用車、勝手口や犬走の土間など、外壁以外の部分に塗料が付かないように丁寧に養生を行ないます。


ただ、養生作業を省くためにこの部分を養生しないまま塗装をする塗装業者も多くいるため注意が必要です。塗料があちこちに零れ落ちたりしたら嫌ですよね。


外壁のひび割れの補修をしない


外壁塗装する前に、外壁のひび割れの補修をしない塗装業者がいます。


外壁のひび割れを補修しないまま塗装してしまうと、外壁塗装をした後でもひびが浮き出てしまうか、とても目立ってしまいます。見た目も悪いですよね。


それよりも雨漏りが起きないか心配になりますよね。そのため、細かいひび割れでも補修してくれる塗装業者を選びましょう。



シーリング(コーキング)を交換しない


サイディング外壁などを塗装する場合は、板間目地やサッシ廻りのシーリング(コーキング)の交換も行います。


塗装業者によっては、このシーリング(コーキング)で手抜き工事をする場合があります。シーリング(コーキング)の交換をしないと、外観が悪くなる他、防水性が低下するなどの影響があるため、シーリング(コーキング)作業が雑な塗装業者には注意しましょう。


また、シーリング材の交換が基本なのに手間を省いて上から重ねて塗る塗装業者もいますので注意が必要です。(シーリング材の現況によりますので塗装業者に確認が必要です)


塗装工程の回数が少ない


外壁塗装では、基本的に下塗り・中塗り・上塗り(下塗り・上塗り2回)の3回塗りを行います。


ただ、塗装工期を短縮したり外壁塗料の費用を削減する目的で、外壁塗装の回数を減らす塗装業者がいるのは現実です。


外壁塗装の回数が少ないと、外壁塗装の耐久性が低下してしまうため注意が必要です。外壁塗装の作業期間が通常よりも短い場合は、塗装工程が省かれているかもしれませんので確認が必要です。


外壁塗料を希釈しすぎている(薄めすぎている)


外壁塗料は塗装する前に、水やシンナーなどの希釈剤で薄めて使いますが、どの程度薄めるかの希釈率は塗料メーカーにより細かく設定されています。


この希釈率以上に薄めて使うのも外壁塗装の手抜き工事です。外壁塗料を必要以上に薄めて使うと施工しやすくなり、必要な外壁塗料の量も減らせます。


つまり塗装職人さんもスラスラと塗りやすくなるというわけです。当然、塗料を薄め過ぎると外壁塗膜が薄くなるため経年劣化が早くなり、外壁塗料の性能も十分に発揮できなくなるので本来持っている塗料性能効果が半減されます。


心配な方は塗料の重さや希釈を計量器で測っている塗装業者を選ぶようにしましょう。


外壁塗料を十分乾燥させずに塗料を塗り重ねる


塗装工期を短縮する目的で、外壁塗料を十分に乾燥養生させずに塗り重ねることがあります。外壁塗料を乾燥させないまま次の塗装工程を行うと、外壁塗料同士の密着性が弱まってしまいます。


その結果、本来の外壁塗料の期待耐用年数より短い年数で外壁塗料が剥がれてしまう(剥離)ため注意が必要です。外壁塗料には乾燥に必要な期間が細かく設定されているため、その塗装期間よりも塗装工期が短い場合は、乾燥養生させていない可能性が非常に高いと言えます。


詳しくお知りになりたい方は、使用している塗料のパンフレットに記載されておりますのでご確認ください。


細かい外壁塗料の塗り残しが多い


塗装の手抜き工事をする業者は、細かい部分の塗り残しが多い傾向があります。


これは、外壁には塗りにくい部分があり、手抜き業者はその場所を丁寧に施工しないためです。


特に、エアコンの室外機の裏・水道の配管の裏や雨樋の裏など、見えにくい部分は塗装の手抜きをされやすくなっています。


指定した違う外壁塗料で塗装する


塗装業者の中には、契約した外壁塗料と違う外壁塗料を使って施工する業者もいます。信じられないお話ですが聞くお話でもあります。


これは、最初に契約した外壁塗料よりも塗料価格が安い外壁塗料を使って、塗装業者のコストを削減するのが目的です。塗装工事中は、作業をずっと見張ることはないため、別の塗料を使っていてもバレにくいため、このような手口が行われています。


最初にきちんと塗料の確認が必要です。弊社では塗料メーカーから届いた塗料の写真を撮影してお客様に提示しているようにしていますので安心です。


外壁塗装見積書の内容と異なる


手抜き工事を行う塗装業者は、御見積書に記載されている塗装工事を行わないケースがあります。


塗装工事中にすべて塗装業者任せにして、作業の確認をしないと塗装工事の手抜き工事をされやすくなるため、注意しましょう。


弊社では御見積書に記載されています施工内容の写真を撮影してお客様に提出していますので安心です。


雨天でも外壁塗装を強行的にする


基本的に外壁塗装は雨天では施工しませんが、雨が降っているのに塗装をしている塗装業者に注意しましょう。外壁塗装は少しの雨の場合でも塗装工事は行いません。


これは、外壁塗料が雨で流れて塗布した塗膜が薄くなったり、外壁塗料が乾燥しないため剥がれやすくなるためです。雨天で決行する塗装業者は、品質よりも工期短縮を優先して経費削減しているため、天気予報には注意しましょう。


小雨では出来る作業工程もありますので説明がある塗装業者は安心です。


手抜き工事をされた場合の対処法


次に、工事中や工事後に、手抜き工事をされたことがわかった場合の対処法について紹介します。


塗装業者にやり直しを依頼する


塗装工事の手抜き工事が発覚した場合、まずは塗装業者や塗装職人に直接やり直しを依頼しましょう。


塗装業者や塗装職人に直接言いにくい場合は担当者に連絡しましょう。


手抜き工事をされた内容を具体的に伝え、やり直しをしてもらいます。


ただ、悪い塗装業者によっては塗装工事の支払いを済ませた直後に逃げてしまうところもあります。また連絡が付かない塗装業者もあります。


御見積書に記載されている塗装工事をしていない場合は、塗装工事の支払いを済ませる前に塗装業者に伝えましょう。


第三者機関に相談する


塗装業者にやり直しを言いづらい場合や、言ったのに対応してもらえない場合は、第三者機関に相談しましょう。


第三者機関には


●独立法人国民生活センター(消費者センター)

●住宅リフォーム紛争処理支援センター

●弁護士


などがあります。


また、国民生活センターでは、ADR(裁判外紛争解決手続)も行なっています。


これは、裁判を起こさず、本人同士での和解に仲介してもらえる制度です。実際に、外壁塗装工事で手抜きをされたケースで、塗装業者に対して工事費の全額払い戻しを要求し、返金されたケースもあります。


そのため、当事者での解決が難しいと感じたら、第三者機関に相談しましょう。


塗装の手抜き工事を防ぐための対策


塗装の手抜き工事を見抜いたり、対処することも重要ですが、まずは手抜き工事をされないことが必要です。次に、塗装の手抜き工事を防ぐための対策について解説します。


時間をかけて点検してくれる塗装業者を選ぶ


塗装業者はお見積もりをするために事前に外壁等の点検を行いますが、この点検を時間をかけて丁寧を行っている塗装業者を選びましょう。 


手抜き工事をする塗装業者は、事前の外壁点検を適当に行う傾向があります。お客様の家屋の大きさが分かれば、ある程度のお見積もりは出せますが、詳しい劣化状況が分からなければ、適切な塗装作業は出来ません。


そのため、時間をかけて、家屋がどんな状態なのかを事前に点検診断してくれる塗装業者を選びましょう。写真で撮影したりひび割れの深さや外壁の浮きなどじっくりと時間をかけて行う塗装業者が好ましいです。


詳細な御見積書をいただく


外壁塗装を行う前には、御見積書を出してもらいますが、塗装費用の内訳や塗装の作業内容、使う外壁の塗料などが詳細に記載されている御見積書をいただきましょう。


塗装業者によっては、何回塗りで塗装するかの記載がなかったり、使う塗料のメーカー名や種類が記載されていなかったりと、大雑把な御見積書を出す場合があります。


御見積書が雑な状態で契約してしまうと、塗装工事が始まってから塗装業者と認識の違いでトラブルになりやすくなります。


また、手抜き工事をされた場合でも、御見積書に記載されていないという理由で、塗装工事のやり直しを拒否され、そのまま塗装業者に逃げられてしまう恐れもあります。


適切な塗装工事を行なってもらうためにも、詳細な御見積書をもらうことが重要です。


価格だけで塗装業者を決めない


外壁塗装はお金がかかる工事のため、できるだけ安い塗装業者に依頼してしまいがちです。


ただ、塗装業者を選ぶ際には、価格だけで決めるのはやめましょう。塗装相場よりかなり安い価格で施工する塗装業者がいますが、価格が安いことには理由があります。


よく安いチラシを見かけますよね。例えば、外壁の塗料を薄めて使っていたり、安い外壁塗料で塗っていたり、簡易的な仮設足場で作業をしているなど、どれも手抜き工事につながりやすい要素です。


塗装業者を選ぶ際には、塗装価格の安さだけでなく、スタッフ・職人さんの対応や塗装工事の実績、クチコミなどもSNSでチェックした上で選ぶことをお勧めですね。


工事の説明や工程の報告を毎日してもらう


外壁塗装の工事期間中は、塗装工事の説明や作業の報告を毎日してもらうようにしましょう。


塗装工事をすべて業者任せにしてしまうと、手抜き工事をしても気付かないだろうと思われ、手抜き工事をされやすくなります。また、家屋の状態や工事内容を知っておかないと、実際に手抜き工事をされた場合に気付くことができません。


そのため、事前の点検やお見積もりの際に自宅の状況をきちんと確認し、劣化状況に適した補修・メンテナンス方法を説明してもらいましょう。そして、塗装内容に納得した上で契約し、工事中には作業報告をもらうことが必要です。


塗装工事中の作業の様子を写真に残してもらう


外壁塗装の工事が始まったら、それぞれの作業の様子は写真で残してもらうようにしましょう。


特に、下塗りの写真や分からなくなる場所の写真など、塗装工事中に自分で見ることが出来ない工程は、写真があると安心です。


弊社ではSNSのLINEで写真を添付送信させて頂いておりますのでご安心ください。


手抜き工事をする塗装業者は、塗装職人以外にチェックする人がいないことや、塗装職人も塗装作業の様子を残さないことが多いのは事実です。そのため、こちらから依頼しなくても写真を撮ってくれる塗装業者や、塗装職人以外もチェックに来て写真を撮ってくれる塗装業者は信頼出来ます。


まとめ


ここまで、外壁塗装の手抜き工事の実例と対処法、手抜き工事を防ぐための対策についてお話しました。


塗装の手抜き工事には多くの内容がありますが、外壁塗装についての基本的な知識がないと手抜き工事だと見抜くことができません。


そのため、事前に充分に外壁塗装の知識を持った上で、塗装の手抜き工事されないような塗装業者を選ぶようにしましょう。

北九州市の外壁塗装、屋根工事なら匠エージェントにお任せください。


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