屋根工事の種類を知ろう!素材別のメリットと費用相場をご紹介 

おはようございます。北九州の外装リフォーム専門店(外壁塗装・断熱塗装・屋根工事・防水工事・雨漏り)『(株)匠エージェント』の店長 梶川です。


本日は屋根工事のお話です。お付き合い、よろしくお願いいたします。

屋根工事に使われる屋根材は素材によって、工事の方法や寿命が異なります。今回は、屋根工事の種類や素材による違い、工事にかかる費用感ついて解説します。 また、屋根工事で多発している悪質業者による詐欺被害についてもお話します。


屋根工事の種類と費用相場


屋根工事には、「葺き替え」、「カバー工法」、「屋根塗装」、「部分補修」の4種類があります。それぞれ、特徴と費用相場についてお話していきます。


葺き替え(ふきかえ)


葺き替えは、古い屋根材を撤去し、新しい屋根材に張り替える工事です。屋根の劣化具合によっては、屋根材の下にある下地部分も張り替える場合があります。弊社の場合は、ほぼ100%張り替えを行っています。

 

メリット・デメリットは次の通りです。


【メリット】

・屋根材を自由に選べる

・下地から張り替えられる

【デメリット】

・費用が高い

・工期が長い

・廃材が出る


また、葺き替え工事にかかる費用相場は、100万〜500万円です。 工期は10〜20日かかります。葺き替え工事は、耐震目的で軽量化したい方や、予算に余裕がある方におすすめの工法です。


<注意点>

2004年10月のアスベスト原則禁止以前のストレート屋根には、アスベストという素材が含まれている可能性があります。該当する場合は、解体の際に規定の飛散防止対策が必要になり、別途費用が発生します。現地調査の際に、業者に確認しましょう。


カバー工法


カバー工法は、既存の屋根材の上から新しい屋根材で覆う施工方法で、重ね葺きともいわれています。主にコロニアルの上から軽量金属瓦を重ねて張ります。


メリット・デメリットは次の通りです。


【メリット】

・アスベストを含んでいても飛散の心配がない

・2重屋根になるため断熱性や防水性が増す

・費用・工期を抑えられる

【デメリット】

・屋根が重くなるため耐震性能が下がる

・下地の劣化を見逃すと後々の補修が困難

・メンテナンス費用がかさむ


また、カバー工法にかかる費用の相場は、50万〜300万円です。 工期は7〜14日かかります。カバー工法は、費用を抑えたい方や、工期を短縮したい方におすすめです。ただし、カバー工法での補修工事は1回のみで、それ以降は葺き替え工事で補修する必要があります。


屋根塗装


屋根塗装は、表面の汚れやサビを落とした後、塗装を施す工事です。既存の屋根材や下地の状態が良い場合に行えます。

メリット・デメリットは次の通りです。

【メリット】

・費用・工期を抑えられる

・工事音が立たない

【デメリット】

施工頻度が10年と短い


また、屋根塗装にかかる費用の相場は、20万〜50万円です。 工期は8〜16日かかります。

屋根塗装は、カバー工法でかかる費用よりも安く済ませたい方や、工期を短縮したい方におすすめです。


注意点としては、コロニアルの種類によっては、塗装出来ない場合もあります。


部分補修


屋根の部分補修には、「瓦の部分補修」「板金の交換」「漆喰の補修」「雨樋の交換」などがあります。


メリット・デメリットは次の通りです。


【メリット】

・長期保証を必要としない場合、費用を安く抑えられる

・工期が短い

【デメリット】

・他の部分に悪影響を与えてしまうリスクがある

・複数回補修が必要になるリスクがある


費用は工事内容によって異なります。基本的に、屋根にかかる負荷は均等のため、部分的に劣化しているということはほとんどありません。


目に見えない箇所で劣化が進んでいて、何度も部分補修をするはめになり、かえって費用がかさむなんてことも良くあります。そのため、屋根のメンテナンスや修理では、明らかに部分的な破損や劣化が見られる場合を除き、全面補修することをおすすめします。


また、既存の屋根材の種類や劣化の具合によっては、適切な工事方法が限定されます。自身で屋根の状況にあった工事方法を判断することは困難です。屋根工事専門の業者に相談しましょう。


屋根工事では悪質業者に注意!


屋根工事では、悪質業者とのトラブルが増加していて、2014年度には屋根工事に関する国民生活センターへの相談が143件も寄せられています。実際にあったトラブルの事例をご紹介します。


(参照:国民生活センター)

【事例1】

台風:屋根の無料点検後、このまま放置すると雨漏りすると言われ高額な契約をさせられた。

【事例2】

屋根の修理工事を火災保険の保険金の額で行うと言われ契約したが、実際は20万円ほど支払うはめになった。


このように、災害に便乗した屋根工事の悪質商法が多発しています。そのため、屋根工事では複数の業者から見積もりを取るか、信頼できる屋根工事専門業者に依頼することが重要です。


【素材別】屋根瓦工事内容


屋根工事

屋根材によって、行われる工事内容には違いがあります。ここでは、それぞれの屋根材の特徴と、行われる工事内容、その費用相場について解説します。


瓦屋根

瓦屋根は耐久性が高く、定期的に塗装を行う必要はありません。ただし、他の屋根材と比べて重みがあるため、耐震性や屋根強度を考慮した工事が必要になるため、カバー工法での施工は不可能です。割れている一部の瓦を交換するか、瓦を全部撤去して葺き替え工事を行います。


ストレート屋根

ストレート屋根は、セメントに繊維を混ぜて形成した厚さ5mmほどの薄くフラットな屋根材です。瓦屋根より軽く、地震に強い、価格が安価なことがメリットとしてあげられます。また、カラーバリエーションも豊富です。耐久性はそれほど高くありませんが、耐久性に優れた塗料や遮熱塗料が塗装された屋根材を選ぶことができます。工事内容は、ストレート自体に傷みがなければ塗装工事を行い、棟板金が傷んでいたら交換します。スレートの傷みが目立ち、下地に問題がない場合には、カバー工法も選択肢となります。下地も傷んでいる場合には葺き替え工事が必要です。


金属屋根

金属屋根は耐久性のあるガルバリウム銅板や、勾配が緩い屋根には継ぎ目が少ないトタンが用いられます。トタン屋根は価格が安価なことがメリットで、ガルバリウム鋼板は高価ですが耐久年数が長いです。ストレート屋根と同様に、屋根材や下地材の状態に応じて、塗装やカバー工法、葺き替えが行われます。


まとめ


屋根工事には、「葺き替え」、「カバー工法」、「屋根塗装」、「部分補修」の4種類があることを解説しました。屋根材にもいくつか種類があり特徴があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、適切な工法を選択しましょう。また、屋根工事では災害に便乗した悪質な詐欺被害が増えています。提示された見積もり内容や金額が妥当なものか判断するために、複数の業者に依頼して、信頼できる業者を選ぶか、屋根工事専門店に相談することが大切です。


よくある質問

Q.屋根工事が必要なタイミングは?


瓦屋根の場合、瓦自体の寿命は50〜100年といわれています。瓦自体は傷んでいなくても、瓦がずれていたら落下を防ぐため、固定するなどの修理が必要です。


スレート屋根や金属屋根は、10年ほどで塗装工事を行います。スレート屋根は色あせてきたとき、金属屋根はサビが生じてきたときがメンテナンスの目安です。


葺き替えやカバー工法を行うまでの寿命は、金属屋根ではトタンは20年、ガルバリウム鋼板は30年~50年、スレート屋根は20年~25年が目安です。ただし、塗装などのメンテナンスを定期的に行っていない場合は、寿命は短くなります。スレート屋根や金属屋根は、塗装工事を行うことで寿命を延ばすことができます。塗装などのメンテナンスには費用が掛かりますが、葺き替えまでの期間を長くとることで、トータルで掛かる費用を抑えられるのです。

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