おはようございます。北九州の外装リフォーム専門店(外壁塗装・断熱塗装・屋根工事・防水工事・雨漏り)『(株)匠エージェント』の店長 梶川です。住宅のリフォームを自己資金でまかないきれない場合、リフォームローンの利用は選択肢の1つです。リフォームローンは住宅ローンと同じ住まいにかかわるローンですが、住宅ローンとは異なる特徴があります。この記事では、リフォームローンのメリット・デメリットや住宅ローンとの違いについてお話します。
リフォームローンとは?
住まいの増改築や修繕の費用が高額になった場合に利用できるのが、リフォームローンです。リフォームローンは、住居の購入目的では利用できません。リフォームローンには担保設定が不要な「無担保型」と、リフォームする物件を担保に入れる「有担保型」の2種類があります。まずは、それぞれの特徴をお話します。
無担保型リフォームローン
無担保型のリフォームローンは、抵当権の設定が不要なタイプです。そのため、審査がスピーディで、契約時に費用も多くかかりません。無担保なので借入限度額は少なく、返済期間も短い傾向があります。また、有担保型に比べて金利は高めです。急に修繕が必要になって資金が足りない場合などに適したローンです。
有担保型リフォームローン
有担保型のリフォームローンは、リフォームする自宅に抵当権設定が必要なタイプです。そのための費用がかかり、審査にも時間がかかります。その分、借入限度額が大きく、返済期間も長く設定でき、低金利です。大がかりなリフォームで高額の借入をしたい場合は、有担保型のローンの利用が適しています。
「変動金利タイプ」と「固定金利タイプ」がある
リフォームローンの金利は、市場金利にあわせて金利が変動する「変動金利タイプ」と、契約時の金利が返済終了まで変わらない「固定金利タイプ」に大きく分けられます。どちらのタイプを選べばいいのかは一概には言えません。それぞれの特徴をよく理解して、自分の返済プランにあったタイプを選ぶといいでしょう。
変動金利タイプの特徴
変動金利の金利は市場金利の変化に応じて変動するため、返済期間中に市場金利が低下すると返済総額が減ります。しかし、返済期間中に市場金利が上昇すると金利も上昇し、返済総額が増えてしまいます。また、金利の動向によって返済額が変わるため、返済計画を立てにくいというデメリットがあります。
変動金利タイプに向いている人
・返済期間が短いので、変動金利を選んで金利負担を少なくしたい
・金利が急上昇したら、預貯金を利用して繰り上げ返済をするつもり
・将来、金利が下がる可能性もあると考えている
固定金利タイプの特徴
固定金利の金利は完済するまで変わらないことから、契約時に期間中の支払額が確定し、返済計画を立てやすいというメリットがあります。また、返済期間中に市場金利が上昇しても、返済額が増えることはありません。その一方で、返済期間中に市場金利が低下しても返済額が変わらず、金利低下のメリットを受けられないというデメリットがあります。
固定金利タイプに向いている人
・返済期間が長いので、固定金利を選んで金利変動のリスクを抑えたい
・家計のやりくりを優先したいため、完済するまで月々の返済額が確定している固定金利のほうがいい
・将来、金利が上昇する可能性があると考えている
・将来金利が大きく下がったら、変動金利で借り換えてもいいと考えている
なお、返済期間が長めのリフォームローンの場合、契約当初の数年間が固定金利で、その後は変動金利となる「固定金利期間選択タイプ」が用意されていることがあります。返済総額や返済プランを比較したうえで、選択肢に加えるといいでしょう。
リフォームローンと住宅ローンの違い
住宅に関するローンにはリフォームローンの他に、住宅ローンがあります。それぞれの違いを見ておきましょう。
リフォームローンと住宅ローンの主な違い
リフォームローンは住宅の増改築や修繕を目的としたローンで、住宅ローンは住宅の新築や購入のためのローンです。
ほとんどの住宅ローンは、団体信用生命保険の加入が必須です。リフォームローンは団信について「加入が必要」「加入が不要」「加入できない」などのタイプがあります。団信が必須の場合、健康状態によって加入できない人はローンが契約できない点に注意が必要です。高額な借入の場合、団信に加入できたほうが安心です。
リフォームでも住宅ローンが利用できる可能性も
リフォームでも多額の資金が必要な場合、住宅ローン並みの低金利で長期間の借入をしたい人もいるでしょう。有担保型のリフォームローンを扱わない代わりに、住宅ローンをリフォーム目的で提供している金融機関もあります。条件のよいリフォームローンを探すなら、住宅ローンまで幅を広げてみましょう。
条件を満たせば住宅ローン控除の利用も可能
リフォームで住宅ローンを利用する場合、返済期間が10年以上、工事費用が100万円超などの条件を満たすと住宅ローン控除の対象になります。住宅ローン控除では、ローンの年末残高の0.7%を所得税額から控除できます。ローンの借入金が多く、10年以上の返済期間を設定したい場合、住宅ローンを利用したほうが住宅ローン控除を適用できて有利です。
リフォームローンのメリット・デメリット
リフォームローンは住宅ローンより借りやすい点が主なメリットですが、デメリットもあります。
リフォームローンのメリット
リフォームローンには以下のようなメリットがあります。
少額から借入可能
リフォームローンの借入金額は10万円以上など、比較的少額でも借りられます。急に修繕が必要な場合や、階段に手すりを付けるなどの部分的なリフォームなら工期も短く、費用も数十万円で済む可能性があります。そのような場合は、手続きが簡単なリフォームローンの利用が便利です。
住宅ローン返済中も利用可能
リフォームローンでもローンの利用状況はチェックされますが、住宅ローン返済中でも利用可能です。すべてのケースで審査に通るとはかぎりませんが、返済可能と判断されれば借りられる可能性が高いといえます。その場合は二重ローンとなるため、計画的に返済していくことが重要です。リフォームローン申込みの際に借りすぎではないか、無理なく返済していけるかを十分に検討しましょう。
リフォームローンのデメリット
リフォームローンでは、以下のようなデメリットも押さえておきましょう。
借りられる金額が少ない
リフォームローンの借入限度額は住宅ローンより低く、無担保型であれば500万円程度の金融機関もあります。増築のような大規模リフォームでは、工事費が1,000万円以上かかるケースもよくあります。そのため、無担保型では必要資金をまかなえない場合もあるでしょう。リフォームローンは設備の一部を交換する程度の軽微なリフォームで、それほど高額でない借入に適しています。
金利が高い
住宅ローンの金利は固定金利でも1%台が多いですが、リフォームローンの金利は2〜5%と高めに設定されています。金利差の1%は、総返済額に大きな影響があります。返済のシミュレーションをすると、住宅ローンとの金利負担の違いに驚くかもしれません。
リフォームローンの金利は、金融機関ごとに差があります。また、金融機関によっては「バリアフリー改修」のようなリフォームの内容や、顧客の利用実績によって優遇金利が受けられるケースがあります。それらを比較検討して、有利な条件で契約するようにしましょう。
借入期間が短い
最長35年の返済が一般的な住宅ローンと比べ、リフォームローンの借入期間は無担保型では1〜15年と短めです。短期間での返済となるため、毎月の返済金額が高額になりがちです。特に無担保型のリフォームローンは、短期集中で返済できる範囲の借入額で設定しましょう。大がかりなリフォームでは、有担保型や住宅ローンの活用のほうが適しています。
まとめ
リフォームにかかる費用はケースバイケースで、大規模な増改築では自己資金だけでまかなうのが難しい場合もあります。そのようなときに検討したいのが、リフォームローンや住宅ローンの活用です。リフォームの金額が少なければリフォームローン、高額な場合はリフォームでも利用可能な住宅ローンと使い分けるとよいでしょう。北九州の外装リフォーム専門店(外壁塗装・断熱塗装・屋根工事・防水工事・雨漏り)『(株)匠エージェント』では、リフォームローンのご相談も随時受け付けておりますので、興味がある方は梶川までご相談ください。提携ローン会社から金融機関まで幅広くご相談が可能ですのでご安心ください。