外壁塗装の色選びを失敗しない方法!カラーコーディネーターが解説!

おはようございます。北九州の外装リフォーム専門店(外壁塗装・断熱塗装・屋根工事・防水工事・雨漏り)『(株)匠エージェント』の店長 カラーコーディネーターの梶川です。外壁の色選びって難しいですよね…失敗しないだろうか?おかしくならないだろうか?思い通りいくのだろうか?不安は様々です…。


外壁塗装は、どんな色に塗り替えるかで家全体のイメージを左右します。色見本で確認したイメージと実際の見え方が異なってしまい、大失敗に終わるケースも少なくありません。外壁はおしゃれな色が常に良い訳ではありません。基本的な決まり事などを頭に入れて、慎重に選ぶことをお勧めします。今回は、外壁塗装で失敗しない選び方の基本をお話していきます。ぜひ最後までお付き合いください。



外壁塗装の色選びで失敗する事例


外壁塗装の失敗で多いのが、色選びのミスです。


厳密に言うと塗装工事は外壁のデザイン性を高めるものではなく、色褪せてしまった壁を塗り直すことを目的としています。ただ、中には外壁の色を一新して、外観を向上させたいと考えられる方も多いです。このこと自体は悪くないですが、従来のイメージを大きく変えるのは失敗のリスクにも繋がります。それでは外壁塗装の色選びで失敗しする主なケースをお話していきます。



失敗➀出来上がりの色あいがイメージと違う


外壁を塗り直したのに、当初希望していた色あいと出来上がりが異なるケースがあります。


この場合、まず考えられるのがお客様と塗装業者のコミュニケーション不足です。例えばお客様が「外壁はグレーでお願いします」としか言っていなければ、頭の中でイメージするグレーと塗装業者のイメージするグレーが異なる事例は当然起こります。色を指定する際はカラーコーディネーターと一緒に見本を見ながら、細かくチェックすることをお勧めします。ただ、見本でチェックしても出来上がりとの違いに戸惑うケースはあります。これは、カタログで見た色と実際に外壁へ塗装した時の発色が異なるためです。こうしたイメージの違いを防ぐためには、実際に壁板に塗装した状態や、他の物件の外壁を確認するのがお勧めです。


失敗②汚れが目立ってしまう


おしゃれな外壁に塗ったつもりが、汚れが目立ちやすくなってしまうことがあります。


派手で鮮やかな色の外壁を好まれる方も少なくありませんが、色によっては汚れがかなり目立ちやすくなるため注意が必要です。「周りの外壁が地味だから、差別化したい」という発想が働きがちですが、地味な外壁が多いのは汚れの目立ちにくさなど、機能性を重視したためです。最初は綺麗な色だったとしても、汚れてくればメリットは薄れ、結局地味な色のほうが良かったということになりがちです。


失敗③街並みとの調和が取れていない


家の色合いを考えすぎて、ご近所様の街並みから浮いている色合いになってしまうケースがあります。


カタログや色見本を参考にして色選びをした結果、周囲のご近所様と比べて「派手な色合い」になっていたり「地味すぎた色合い」になってしまったりすることがあります。ご近所様の街並みの雰囲気を無視して色味を決めてしまうと、景観を損ねて悪目立ちしてしまうので注意しましょう。ご近所様周囲の雰囲気や色合いを見た上で自分好みの色合いを見つけていく事が重要です。


失敗④ドア・屋根との色相性が悪い


外壁塗装の色合いを決める時に、壁の色だけ注視してその家の顔であるドアや屋根の色合いを無視して決めてしまうケースがあります。


ドアや屋根の色を無視して外壁塗装の色を決めると、全体的に色の相性が悪く見栄えが良くない状態になってしまう恐れがあります。ドアや窓のサッシ等の部分は外壁塗装の色とうまく調和させる必要があります。外壁塗装の色を選ぶ時は、外壁の色に注視するのではなく、他のドアや屋根の色合いも見てトータル的に判断しましょう。




外壁塗装の色選びで失敗しないポイント


外壁塗装の失敗で多いのは「こんな色のイメージじゃなっかた」という描いていた想像との相違です。このような後味の悪い外壁塗装にならないために、押さえておくべき大切なポイントをお話します。色選びの一つの基準として覚えておいてください!



①見本の家の光~影のグラデーションをチェックする


塗装した後の色が見本と全く違う色(青→赤)になるケースはほぼなく、イメージと違う場合はほとんどが色見本と光の当たり方が違うのでご希望通りの色にならないケースとなります。これらを避けるために、色見本の家の光が全く当たらない部分と光が当たる部分をチェックしましょう。同じ色なら光の当たり方がどうであれ、ちょうど中間の色のイメージに収まる可能性が高いです。このように、色見本の家の一部ではなく、様々な箇所の色の見え方をチェックするのがおすすめです。


②似た色の選択には注意


ブルーやブラウンといっても多くの色があり、選択に悩んでしまいますよね。そんなに大きな違いじゃないと思っていては失敗に繋がってしまいます。塗料は広い面積を塗るものになるので、なんとなくで色を選んでしまうと、完成後に後悔することになってしまいますので注意しましょう。このような失敗をなくすために、塗装業者の方にサンプル塗料を実際に塗って完成時の色を確かめてみるのも一つの手です。大きな色板に塗料を塗ることで、実際の完成をイメージしやすくなりますし、わずかな色の違いも大きな違いだと気付くことができるに違いありません。手間を惜しまないのも成功するポイントの一つです。


③色のサンプルを違う時間・天候でもチェック


外壁は時間・天気によっていろいろに見え方が変わってきます。完成後のイメージを鮮明にするために、別時刻や別日和でサンプルを活用することをお勧めします。


④カラーシュミレーションも使う


なかなか色を決められないという方は、カラーシミュレーションを使ってみましょう。完成時の色の配色や色を全体で確認できるので色選びの手助けになります。 ただ、カラーシミュレーションだけに頼るのは注意が必要です。これはあくまで、完成時のイメージをつかむだけのもので、これだけを頼りにしていると工事が終わった後に「なんか雰囲気が違う!」と感じてしまいます。色を決める上での一つの友好的な手段として活用しましょう。近年、外壁の色を決めるためにカラーシミュレーションを行っている塗装業者が多いはずです。弊社でもカラーシュミレーションは使っておりますのでお気軽にご相談ください。


⑤色見本はA4サイズ以上のものを用意してもらう


色選びの際に注意したいのが面積効果です。全く同じ色でも、面積の小さいものと大きいものでは、色の見え方が違ってきます。色見本で見た色と、実物の色の印象が少し異なる経験をした方も少なくないでしょう。外壁塗装は色見本と実物の面積さが更に大きくなるので、目の錯覚がもたらす効果もより大きくなります。面積が大きくなるほど色の明暗が強調されるので、それを承知の上で色見本をチェックするようにしましょう。(※小さな色見本が濃いくても、面積が広がれば薄く見えます)


⑥塗装業者によっても色の仕上がりは変わる


どの塗装業者も同じ色の塗料を使えば同じ発色になるとは限りません。塗装前の下地処理であるケレン掛けを丁寧に行ったかなどで、色のイメージは変わることもあります。希望の仕上がりにしてもらうなら、国家資格である一級建築塗装技能士等がいる優良業者をしっかり選んで請負契約することが大切です。弊社には一級から二級までの経験豊富な塗装技能士が在籍しているので安心してお任せいただけます。


⑦艶感も注目しましょう


外壁塗装の色選びは、色味も重要ですが艶感も重要です。外壁塗装は大きく分けて艶ありと艶なしがあり、家の印象を大きく変えます。艶ありの外壁塗装は、新築のような仕上がりになり性能的にも耐久性が艶なしよりUPします。艶なしは和風系の建築物と相性が良くシックな仕上がりになります。ただし艶なしを性能面でみると、添加剤によって光を拡散して光沢を抑えているので汚れやホコリが溜まりやすく、耐久性も艶ありより落ちてしまうので注意が必要です。(近年はメーカー努力により、商品によってはその差もありませんので詳しくはお尋ねください)



まとめ


高いお金を払うのだから、「自分の好きな色にしたい」という気持ちは分かりますが、それだけで色を決めてしまうと後で後悔することになってしまいます。ご近所様周辺の環境や色に調和するような機能性の高い色をベースに、自分の好みも入れていきましょう。外観も性能も満足のいく外壁塗装を目指して、準備をしていくことをお勧めします。北九州の外装リフォーム専門店(外壁塗装・断熱塗装・屋根工事・防水工事・雨漏り)『(株)匠エージェント』では、カラーコーディネーターのわたくし梶川が最後までお客様と相談しながら色の最終決定を行っていくので安心です。後悔しないためにも双方話し合いながらすすめていくのが色選びのベストではないでしょうか…。


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