小倉南区で複雑要因の雨漏り調査

雨漏り修理から賃貸へ


いきなり真冬の寒さがやってきました。


匠エージェントの雨漏り診断士、この寒さにもめめげず、雨漏り調査を行なってきました。


今回お邪魔したのは、現在工事中のお客様のお隣にある別家屋です。


今現在、空き家になっていて、解体しようか雨漏りを直して人に貸そうか悩まされています。


一言解体と言いましても、費用は昔ほど安くはありません。


分別も厳しく制限されて手間費用もかかります。


雨漏りを止める方向に切り替える方が現時点ではベストな選択だとご提案差し上げました。


このまま考えて放置しても家が傷んでいくだけです。


壊滅的で高費用な雨漏り工事が想定されるなら解体選択の余地もありますが、家の中は比較的綺麗な状態でしたので修繕すれば、とりあえずは保管できますよね。


今回の雨漏り侵入箇所は数カ所、そして数カ所から漏れるといった創発雨漏りでした。


状況をお伺いして雨漏り調査(目視検査)をスタートしました。


雨漏り調査専門店の目視調査


まずは1階の洋室からです。

上の2枚の写真は、1階洋室の天井になります。

コーナーだけでなく、天井の中央照明周辺にも雨染みが出来ています。



上の写真は、雨漏りが起きている1階洋室天井付近の防水箇所になります。

このベランダが雨漏り浸入箇所と考えられます。



次に1階和室押入天井の雨漏りです。

多くはありませんが、雨染みがくっきりと出ていますよね・・・


さらに天井裏を覗いてみると

雨水が浸出して、木部が白く変色しているのが分かります。これは濡れと乾きを繰り返している証拠です。



1階の和室押入天井から雨漏りが発生していますので、点検口天井板を外して撮影しました。

木材の色が変色している箇所から雨水が浸入してきたと考えられます。


上の写真は屋根瓦のズレです。1階和室天井の雨漏り要因です。


瓦をひっかけて止めて固定する瓦桟も白く腐っていました。雨水の浸入が分かります。


次に2階の和室押入です。

ここの雨漏りは一番ひどく、侵入経路特定に時間を要しました。

天井裏を覗くと、はっきりと雨水の浸出が分かります。



2階の和室押入天井から雨漏りが発生していますので、濡れて腐食していた天井板を外して撮影しました。


木材の色が変色している箇所から雨水が浸入してきたと考えられます。


本棟の歪みが分かりますか?

撮影する向きによっては分かりにくいかもしれませんが、左右に畝ッていました。

この棟から2階の和室天井に雨漏り経路が起きていました。


「棟」のし板瓦が飛び出しているのが分かります。


台風などの強風による被害です。


火災保険申請サポートまで行うのが匠エージェント


今回は施主様のご希望で、加入されていた火災保険を申請して、その結果次第で今後の方向性を協議する事となりました。


風災の火災保険申請手続きは施主様が行いますが、それまでに必要な調査写真や施工お見積もり作成は、弊社がお手伝いする事となりました。



建物の火災保険については、原則、経年劣化では火災保険は適応されません。


経年劣化なのか被害なのかは保険会社の判断になりますが、雨漏り要因を突き止めて、復旧施工をするのが弊社の役割です。


雨漏りは簡単なものから多種多様なものまで様々です。


この調査には経験と推測が必要不可欠であり、固定概念は必要ありません。


あくまでも雨漏りの事実に基づいて、あらゆる可能性を導き出して、推理推測を行っていきます。


目視で分からなければ次のステップへと行くしかありませんが、今回はある程度予測がついたため、有料調査である散水調査は行わない判断としました。


※上記写真は散水調査の写真です(別邸の参考写真)


解決困難な創発雨漏りを紐解く


今回は、複数の箇所から雨漏りが発生している「創発雨漏り」でした。


創発雨漏り】とは、雨が建物の外から入り込む場所も、雨が建物の中に出てくる場所も、ともに複数箇所ある場合を含めて、各要因の複雑な相互作用により、問題(不具合)のある部位ごとの性質にとどまらない複雑な雨漏り・・・という意味で使用されております。


ちょっと難しいです。


雨漏りにおいて、非常に解決が難しく困難な雨漏りのタイプとなります。


「創発」とは部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が全体として現れる事として使われております。


簡単に申し上げますと、建物の色々な部位が複雑に絡み合って発生した雨漏りという事であり、今までお伝えしてきた、単一雨漏り、複数浸入雨漏り、複数浸出雨漏りが複雑に混ざりあった状態の雨漏りと言えると思います。


雨漏りは修繕よりも調査(原因)が重要であると、ご理解頂きたく思います。


4つタイプの雨漏りについて、是非ともお客様にも知っておいて欲しいと思います。


何故なら、このような基本的なことすら知らない業者があまりにも多いのが現実だからです。


北九州市の雨漏りでお困りなら、雨漏り診断士協会所属のの雨漏り診断士、(株)匠エージェントの中村までご相談ください。


雨漏りのご相談はこちらまで


アーカイブ

人気記事