断熱塗料と遮熱塗料の違い

おはようございます。北九州の外装リフォーム専門店(外壁塗装・断熱塗装・屋根工事・防水工事・雨漏り)『(株)匠エージェント』の店長 梶川です。


(遮熱塗料)とはよく聞きますが、(断熱塗料)というワードはいかがでしょうか。


本日はその違いなどをお話させて頂きます。よろしくお付き合いください。


外壁塗装を検討する際、何を決め手に塗料を選ぶでしょうか。

勿論、性能、色、耐久性もあるでしょう。


それも大切な要素ですが、外壁を保護する役割やデザイン性の他にプラスαの働きが期待出来るとするとどうでしょう。


そのプラスαが今話題の(断熱塗料)(遮熱塗料)です。


遮熱塗料とは・・・

熱を遮る


遮熱塗料は、太陽光の中でも近赤外線と呼ばれる生物が暖かさを感じる光を反射する機能を持っています。


この太陽光から発せられる近赤外線を反射することによって、屋根や外壁に熱がこもるのを防ぎます。


また、室内の温度管理に役立つことから、冷房の効果を上げる作用があり、省エネにも役立ちます。


断熱塗料とは・・・

熱を断つ


断熱塗料とは、文字通り熱の伝わりを遮断してしまう塗料です。

熱の移動そのものを防いでいるのです。


室内の温度管理に役立つことから、冷暖房の効果を上げる作用があり、省エネにも役立つのは遮熱塗料と同じですが、断熱塗料は室内に塗れる製品もあるため、更に効果が期待出来ます。


遮熱塗料は冬の近赤外線も反射する?


確かに遮熱塗料は冬の近赤外線も反射します。ということは、外からの暖かさが室内には届きにくいということになります。


断熱性の低い古い日本家屋などは、かえって太陽の恩恵を受けにくいという事態が生じてきます。


極言すれば、夏の日差しがある時にしか効力を発揮しないのです。


遮熱塗料の寿命は?


遮熱塗料の耐久については、次のような実験結果があります。

※以下論文内(高反射塗料)=(遮熱塗料)


遮熱塗料の屋外曝露による性能研究 -反射性能の低下-

論文内容:2008年度高反射塗料実証試験結果から高反射塗料の初期性能と曝露試験後の性能変化を研究


試験内容:建材試験センターの屋外に水平に設置4ヶ月(11月 - 3月) 1年間(翌11月)後の性能を測定。

試験体 :48製品 - 製品中最も明るい色(白) / - 製品中最も暗い色(黒又は灰色)

測定内容:日射反射率、長波放射率、明度


【論文内容まとめ】


・高反射に依存する塗料は汚れや紫外線劣化により4ヶ月後には

「10~20%」、1年後には約40%の反射率の性能が低下する。


■ ガイナ(断熱塗料の製品名)の屋外暴露後の反射保持率


ガイナのJIS K5675による試験結果では、2年間の屋外暴露後の反射率の低下は8%である。


【論文内容まとめ】

高反射に依存する塗料は汚れや紫外線劣化により4ヶ月後には「10~20%」、1年後には約40%の反射率の性能が低下する。


遮熱塗料とはどんな塗料なのか


遮熱塗料とは


■ 遮熱塗料とは – 日射を反射する技術 –


遮熱塗料は建物の外部に塗装することで、建物の温度上昇の原因である日射(赤外線)を塗膜表面で反射し、熱の発生・侵入を抑制し、夏季の冷房に掛かる電気代を抑えます。


■ 遮熱塗料の課題 – 効果が持続できない –


遮熱の技術は、塗装直後は高い効果を発揮するため、夏季の省エネ対策として期待されます。


しかし、その性能は反射によって発揮されるため、紫外線風雨等自然環境に晒される(=汚れる)ことで、短期間で極端に反射率が低下してしまい、性能を維持できない点が課題とされています。


それぞれ良いところもありそう・・・

両方の利点を持つ塗料はないのかな?

あります。

それがガイナです。


断熱塗料ガイナが選ばれる理由


安全性


有機溶剤等危険物を使用していない水性であり、室内空気環境の安全性の目安となる「F☆☆☆☆」を取得していますので、安心してご使用頂けます。


さらに、国土交通大臣から「不燃材料」の認定、米国スタイナートンネル試験UL723(内装仕上げ材における認証試験)に合格しています。


F☆☆☆☆

多機能性


夏の暑さや冬の寒さへ対応するだけでなく、騒音やニオイにも対応することが出来ます。


夏でも冬でも、昼でも夜でも住まいの不満を総合的に改善し、快適な住環境を実現します。


省エネ性


夏の冷房に対する効果だけでなく、冬の暖房効果も格段に改善できる省エネ商品として高い評価を頂き、「第43回 岩谷直治記念賞」及び「2017年度 省エネ大賞 審査委員会特別賞」を受賞しました。


施工性


塗るだけで建物を壊すことなく省資源なエコ断熱改修が可能です。1㎜以下の厚みなので、部屋も狭くなりません。


耐久性


紫外線に対して最も強いセラミックを多層化しているため、通常の塗料よりも優れた耐久性を持っています。


さらに、遮熱・断熱性能により、建物自体の膨張・収縮を最小限に抑えることができるため、建物を長寿命化させる事が可能です。


ガイナの効果 – 効果が持続 できる–


ガイナは遠赤外線の放射に優れた特殊な中空セラミックで塗膜を形成し、発生した熱を遠赤外線により熱放散するため、塗装直後の性能が高いだけではなく、経時変化により日射反射率が低下しても効果を発揮し続けます。


ガイナは遮熱だけの塗料とどう違うの?


繰り返しになりますが、、、遮熱塗料との違い


■ 冬場における高反射率塗料の問題点


東京大学大学院新領域創成科学研究科の研究論文では遮熱塗料は、夏季の冷房需要を削減できるが、冬季の暖房需要を増大させてしまうため暖房需要が大きい地域での導入は逆効果となり、遮熱塗料が有効なのは冷房不可が大きい沖縄のような地域だけであると結論図けている。


冬の弱い日射も反射させ建物を温める効果が減じるということである。


■ 遮熱塗料とガイナの機能の違い


遮熱塗料には、断熱機能、結露防止機能、防音機能はないが、ガイナはこれらの機能を全て持っている。


■ 用途の多様性


ガイナは、遮熱性能だけでなく断熱性能も有するため、熱に関連するものであれば、さまざまなものへの使用が可能である。


■ 多機能性


ガイナは住環境改善を目的とした建材であるため、遮熱、保温等、温熱環境に関わる効果だけでなく、結露防止、防音、消臭、空気質改善等、多機能性を有し、室内環境を総合的に改善する効果を持つ。


実験結果もあります


遮熱塗料との比較実験結果です。


■居住区甲板テスト塗布(2016年2月)


客船の甲板の一角に遮熱塗料とガイナを塗布して、平均外気温が25℃を上回る環境と平均外気温が15℃を下回る環境とで、その効果を比較した。


■ 遮熱効果・断熱効果における考察


・推定最高気温が30℃を超える場合、又は推定平均外気温が概ね25℃を上回る環境において、断熱セラミック「GAINA」は比較対象の遮熱塗料より高い遮熱性能を発揮することが確認できた。


・推定最低気温が15℃を下回る場合、又は推定平均外気温が概ね20℃を下回る環境において、断熱セラミック「GAINA」は比較対象の遮熱塗料より高い断熱性能(保温性能)を発揮することが確認できた。


ガイナの不燃性について

■ 国土交通省大臣認定


ガイナ塗膜のセラミック効果により、不燃性能を発揮するため「不燃認定」を受けています。


そのため、不燃材が必要な建造物などに多く採用されています。


NM-1904

NM-1914

国土交通省大臣認定


東大寺(宝物殿)ミュージアム

ガイナ塗膜のセラミック効果により、不燃性能を発揮するため「不燃認定」を受けています。


そのため、不燃材が必要な建造物などに多く採用されています。


GAINA


■ 国土交通省大臣認定

● 寺社仏閣にもガイナを塗布


不燃、温度・湿度管理、結露などの対策として、重要文化財を収める宝物殿にガイナが採用となりました。


NM-1904

NM-1914

国土交通省大臣認定


■ UL認証


材料・部品・装置・道具類などから最終製品まで、機能と安全性の規格基準を設定し、同時に評価方法を策定、実際に評価試験を実施します。


これらの試験に合格することで、UL認証マークの使用が認められます。


また、日進産業のガイナはClass A の評価を受けています。


米国燃焼試験も最高ランクでクリアしています。


以上、断熱塗料と遮熱塗料の違いについて語ってまいりましたが、ご質問等がありましたら、どうぞ(株)匠エージェント 梶川までお尋ねください。

お待ちしております!


北九州市の外壁塗装なら匠エージェントにお任せください。


株式会社匠エージェントは、北九州市を中心に、外壁塗装・屋根塗装を手がける専門店です。


お客様の住まいを長く美しく守るため、高品質な塗料と熟練の技術でお客様に最適な塗装をご提案いたします。外壁のお悩みがあればお気軽にご相談ください。

アーカイブ

人気記事