外壁のシーリングの打ち換え。工事内容や役割について!

外壁塗装に付帯するシーリング打ち替え工事とは?




コーキングとシーリングの違いは?



ちなみに、シーリングとほぼ同じ意味で使われる言葉に「コーキング」あるいは「シール」がありますが、現在は「シーリング」で統一表記されています。


それでもコーキングと呼ぶ人が多いのは、日本工業規格(JIS)では「シーリング材」と「油性コーキング材(油脂を使ったコーキング材)」が明確に区別されているからだとか。


ところが油性コーキング材にはアスベストが配合されていることが多かったため、現在ではほとんど使われることはなくなりました。


したがって現在ではコーキングのことをシーリングと呼んでも問題ないのです。


かつての名残で今でもコーキングと呼ぶ人はいますし、製品としてなくなったわけではないのですが、呼び名がシーリングでもコーキングでも実際の工事内容は変わらないでしょう。

(参考:Webサイト「住まいるレシピ」)


シーリングの役割について


シーリングやコーキングというと、一般的に、サイディング外壁、ALC外壁の工事でよく耳にされると思います。


サイディングやALC外壁というと、一枚の壁ではなく、複数のパネルやボードを張り合わせてできている外壁で、どんなにぴったりとくっつけたとしても、そのボードとボード、パネルとパネルの間に、隙間ができてしまいます。


そのため、敢えて目地という少し広めの隙間を作り、そこにコーキング材を詰め、密閉することで、隙間から、水や汚れなどが浸入することを防ぎます。


また、様々なところにできるクラック(ひび割れ)の補修にも使用されます。


まさに、コーキングやシーリングという言葉の直訳


  • シーリング(Sealing)= 密閉する、蓋をする
  • コーキング(Caulking)= 詰め物をする


どおりの内容になります。


内部に水や汚れが浸入すると、塗膜の劣化に繋がるだけではなく、内部からの腐食を招いたりなど、大規模の補修工事が必要になることにもなりかねません。


シール部分が劣化しているだけ…と侮らず、早めに修繕していくことが、お家の長持ちの秘訣と言えるでしょう。



北九州市のシーリング打ち替え第一人者から



北九州でも近年多い、サイディング外壁を使った建物には、外壁の継ぎ手に目地が存在します。


この外壁の目地にシーリング材を注入して雨水の浸入を防いでいます。


新築当初のシーリング材は新しくて柔らかく、地震等の揺れに対しても、伸縮性があり、割れたりすることはありませんが、10年も経過するとシーリング材自体が固くなってしまい、ひび割れていったり、痩せて隙間が生じたりします。


この劣化のサインが出たらシーリング材を交換することをお勧めします。


割れたシーリング材の隙間から、強風雨などの場合に雨水が浸入して、建物の内部を痛めてしまうことになりかねません。


外壁塗装で仮設足場を組んだときに交換工事をするのが一般的です。


北九州市の外装リフォーム専門店の匠エージェントさんでは、超耐久年数のシーリング材:オートンイクシード(30年相当の耐用年数)を使用していますので、すごいことだと思います。


初期投資が割高でなかなか難しいご提案ですが、費用対効果を施主様によく説明されているんだと感心しています。


長い目で見れば、オートンイクシードは、本当に割安感はありますよね・・・




外壁のシーリング交換サイン



シーリングは、痩せ、変形、軟化、変色、ヒビ割れ、剥離、破断などの劣化症状があります。


劣化の原因は様々ですが、太陽光を浴びたり、雨風に晒されたり、地震の時に建物が揺れる時に力が加わるなどの原因で劣化していきます。


シーリングが劣化したまま放置しておくと、最悪の場合、建物内部にも影響を与える事になります。


このままシーリングを放置していると・・・


1サイディングパネルの内側に雨水が浸入する
2雨水が浸入し建物内にサビやカビが発生する
3雨水が浸入しパネルに反りが発生
4雨水が浸入し建物が腐食する




シーリングの乾燥時間はどれくらい?


ウレタン系コーキング材の乾燥時間はどのくらい?

表面硬化までは約2時間、被膜硬化までは約4時間、完全硬化までは3~7日間です。


変成シリコン系コーキング材の乾燥時間はどのくらい?

表面硬化までは約0.5~1時間、被膜硬化までは約1~1.5時間、完全硬化までは3日間です。


コーキング材の乾燥段階の「表面硬化」「被膜硬化」ってなに?

表面硬化は、手で触れても大丈夫な状態。皮膜硬化は、表面が固まり塗装などの施工が可能な状態。完全硬化は、全体がしっかりと固まって強度を得た状態です。




壁シーリング交換(打ち替え)工事の流れ


一般的な35坪の家で外壁シーリングの交換工事は、専門の職人で2~3日かかります。


工事に入る職人さんの人数にもよりますが、それくらいがおおよその目安と考えてください。


シーリング補修工事には打ち換えと打ち増しがありますので。ご注意ください。その違いを簡単にまとめてみました。


打ち換え

打ち換えはひび割れた箇所のコーキング材を完全に取り除き、新しいコーキング材を施工する方法です。古いコーキング材を丁寧に剥がしクリーニングした後、プライマーを塗り新しいコーキング材を均等に注入します。この施工方法は効果的で耐久性がありますが、作業には手間と時間がかかってしまいます。


増し打ち

増し打ちはひび割れた箇所に新しいコーキング材を追加する方法です。しかし、増し打ちには注意が必要です。


ひび割れの原因が解消されないまま増し打ちを行うと、ひび割れが再発しやすくなる可能性があります。増し打ちは一時的な対処法であり、長期的な解決にはなりません。


したがって、ひび割れ補修では打ち換えが推奨されます。


打ち換えによって古いコーキング材を完全に取り除き、新しいコーキング材を適切に施工することで、耐久性と美観の両方を確保できます。


今回は外壁シーリング材の打ち換えの流れ・様子を写真と共に解説していきます。


1サイディング板間目地シーリング交換前

劣化したシーリング材が硬化してひび割れを起こしています。


2シーリング材剥ぎ取り撤去

弾力・接着の弱くなったコーキングの撤去


3プライマー材塗布(その前に刷毛で清掃)

しっかり塗ることで密着性高めます、その結果経年剥離予防に差がでます。


4シーリング材(変性シリコン)注入

コーキング材を充填(サイディングであれば専用のコーキング材を使用、外壁の種類にあわせてコーキング材は変更します)します。


5シーリング材へら押え

余分なコーキングヘラでならします。


6サイディング板間目地シーリング交換後

打ち直し後に養生テープを剥がして完成です。




雨漏りは屋根だけでなく外壁からも発生します。


サイディングボードは外壁材として主流になりつつありますが、このボードをつなぎ合わせるシーリングが劣化すると雨漏りのリスクが高まります。


シーリングはサイディングボードよりも耐久年数が短いので注意が必要です。


シーリングの補修工事は、一見すると簡単なように思えますが、シーリング材の選定や厚みの調整などが必要になるため、きちんとプロの職人に依頼するようにしましょう。


さいごに


外壁コーキングのひび割れ補修は自分で?それとも専門業者


コーキングのひび割れ補修は、自分で行う方法と専門業者に依頼する方法があります。それぞれにはメリットとデメリットがあります。


自分でコーキングの補修を行う場合


自分で行う場合のメリットは、コストの節約と修理のタイミングの自由さです。


自分で補修材を購入し、作業を行うことで、専門業者に比べて費用を抑えることができます。また、補修のタイミングも自分で決めることができます。


一方で自分で行う場合のデメリットは、技術や経験が必要になる作業のため仕上がりの品質にばらつきがあることです。


正しい補修方法や適切な材料の選択をしなければ根本の解決に至らなかったり、すぐひび割れが起きてしまいます。


専門業者にコーキング補修を依頼


専門業者に依頼する場合のメリットは、技術や経験に基づいた高品質な補修が期待できることです。


専門の技術者が適切な材料と方法で補修を行い、耐久性や美観を確保します。また、業者に依頼することで、手間や時間を節約することもできます。


しかし、専門業者に依頼する場合のデメリットは、費用の面での負担と、業者のスケジュールに合わせる必要があることです。


専門業者には作業料金がかかるため、自分で行う場合に比べて費用が高くなります。


また、業者のスケジュールによっては、修理作業の予約や待ち時間が生じることもあります。


まとめ


コーキングのひび割れが目についたら、自分でも修理できるか迷いますよね。そもそも修理が必要なのか、緊急性はどれくらいあるのか、自己判断が難しい場合もあります。


そんなときは、まずは専門業者に相談してみることをオススメします。


シーリング材についてはもちろんですが、家の外回りについてご心配な点があればご相談ください


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