北九州市八幡西区のユーザーS様から、ご実家の屋根瓦調査依頼を承りました。

釉薬瓦の青緑(せいろく)というお色の瓦で葺かれていました。

この青色(青緑色)の瓦は、昭和40年代に超流行した瓦です。

表面がバリバリに剥がれていました。

当時作られた建築材料には、粗悪品がいっぱい出ています。

特に瓦は焼く時の燃料に灯油を使います。

本来は 1100度でしっかりと焼き締めないといけないのですが、当時は燃料代がうなぎ上りに高騰し、

「燃料代がもったいない」
「1100度の高温で焼くと赤字になってしまう」

そんな状態だったそうです。

そんな理由で当時の瓦屋さんのなかでは、燃料を惜しんで焼く温度を低くして、短時間で作った所があるそうです。

青緑瓦に罪はないけれど、作られた時期が悪かったとしか言いようがありません。

そんな瓦から三州瓦に葺き替えました。三州瓦(さんしゅうがわら)は、愛知県(旧・三河国)で生産されている粘土瓦・石州瓦・淡路瓦と並ぶ「日本三大瓦」の一つです。

三州瓦は、1100℃以上の高温で焼かれて作られています。

高温で焼成され、しっかりと焼き締まっているので耐久性が非常に高くなっています。

また、三州瓦は1100℃以上の温度で焼き上げられた建材なので、もちろん耐火性にも優れており、建築基準法で「不燃材」としても指定されています。

三州瓦は、防水性も高いです。

特に塩焼瓦や釉薬瓦は、陶器質のため雨水をほぼ通しません。

また、凍結しにくく耐寒性にも優れているため、寒冷地域にも適した瓦です。

三州瓦は、水分を吸収しません。そのため、水分を吸収し凍結と融解を繰り返すことで発生するヒビ割れなどの凍害にも強いのです。







  • 竣工日

    2017年7月

  • 場所

    北九州市八幡西区

  • 施工内容

    屋根瓦(三州瓦)

  • 施工者

    匠エージェント

  • 家族構成

    1人家族

お客様の声

息子の家を塗装した会社でしたので、すべて安心して任すことが出来ました。

50年以上の瓦だったので、かなり傷んでいました。

息子を通して瓦の状況説明を受け、実際の屋根写真を見て納得しました。

あのまま放っておくと、ご近所様にも迷惑を掛ける恐れがあったので、葺き替えてもらいました。

全て息子と匠さんにお任せでした。

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